メモ:FED金融経済読書会Light『お金2.0』

この本は、「仮想通貨」と「価値経済」という2つの新しい経済の動きから、お金の仕組みや私たちの生活がどのように変わるのか、もし本当に「仮想通貨と価値経済でうごく社会」に変化したときに、私たちはどのよう変化に対応していけばいいのかを考える・・・という内容です。

「誰もが目的感を人生の中で持てる世界を創り出すこと」 という、Facebook CEOのマーク・ザッカーバーグ氏の有名なスピーチがあります。テクノロジーと仮想通貨が生み出す新しい経済は、目的や価値観を達成できる価値経済を実現しうるきっかになるかもしれません。

表題:FED金融経済読書会Light『お金2.0』

日時:2018年3月4日(日) 13:00 – 16:00(文京シビックセンター)

主催: FED (Financial Education & Design)

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目次
1.仮想通貨
2.価値経済
3.仮想通貨と価値経済がもたらす複数経済

(非常に長いです。。。経済は勉強不足なので、不適切な個所が部分があったらすみません・・・。またディスカッションのメモなので、本とはそれほどリンクしておりません。ご留意ください)

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まず仮想通貨。

仮想通貨は、リアルタイム決済や、国境をまたいだ取引が可能である点などでメリットがあります。紙幣の通貨で慣れてきた大人にとっては懐疑的ですが、もしかしたら今の子どもたちは、仮想通貨を当たり前とする世の中を生きるのかもしれません。このように仮想通貨が注目を集める一方で、仮想通貨が共通の通貨として普及するために乗り越えなければならないのが「通貨としての信認をどのように形成するか」だそうです。

ビットコインなどの仮想通貨は、マイニングなどを行うため価値変動が激しく、現在は投機目的の運用が多くみられます。一部の店舗ではビットコインによる商品の購入ができるようになってきましたが、商品の円としての価値を基準にレート換算によりビット数が決っています。そのた、あくまでも相対的な価値通貨となっています。

通貨は、基本的に国の中央銀行により責任をもって管理されており、これが通貨もつ信認です。しかし、仮想通貨のように責任や信用のよりどころが不明確であり、かつ変動が激しいものは、通貨としての承認を得ることが難しい。今後、仮想通貨が通貨として安定するためには、皆の信用形成が不可欠だ、という話もあるそうです。

仮想通貨は、本当に通貨としての信用を形成することができるのでしょうか?これまでは、新しくあらわれた通貨が通貨としての信用を形成するために、長い年月を要してきました。しかし、テクノロジーが発展し情報が激しく行き来しあう現代では、この信用形成は、思ったよりも早くできるかもしれないとも考えられています。

価値経済。

資本主義経済では、有用性、特に金銭的な価値があるのかが、あらゆる物事の評価基準になってきました(評価主義)。しかし、金銭面でも生活面でも豊かになり、本能的欲求、金銭欲求がみたされることで、次第に「承認欲求」が強くなってきました。さらに、リーマンショックの影響により、利益至上主義の危うさが指摘されはじめ、企業が生み出す利益だけではなく、社会的価値も問われるようになりました

このような流れから、価値を金銭的なもので落とし込むことは、あまりに偏りすぎているのではないかという考えが表れ始めました。従来はお金でしか価値を表現できませんでしたが、テクノロジーの出現により、それ以外の方法で表現できることが可能になりました。

例えばYoutube、クラウドファンディングやSNSなど個々人が発信する活動や情報が、他者からの注目を集め、その価値が、人、金あるいは「いいね!」という他者からの評価や承認として、目に見えるかたちへの換算が可能になったりました。

『営為/非営利、政治/経済の境界線がなくなっているのではないか』

とも言われています。

最後に、仮想通貨と価値経済がもたらす複数経済について。

ここからは仮想通貨だけではなく電子通貨も含まれると思うので、簡単に『マネー』としておきます。

IT技術の発展により、デジタル空間で『マネー』により物やサービスを手に入れることができるようになりました。そのなかには、独自に作り上げた仮想空間の中で、「もの」を『マネー』購入する仕組みなども生まれています。仮想通貨以外の分かり易い例としては、AmebaのアメコインやLineのポイントなどで、この仕組みが拡大・発展していくとやがてひとつの経済圏となりえます。

現在、経済圏を管理しているのは、国であったり、EUなどの国の連合体です。しかしこれらの例のように、テクノロジーが既存の通貨や国境を越え、新しい独自の経済圏も出現することも考えられます。国などによって信頼と承認が得られている通貨はなくならないかもしれませんが、仮想通貨の出現により、独自の経済圏が複数できる時代になるのかもしれません。

複数の経済圏ができることで、私たちは自分の価値やスキルに応じて自分が所属する経済圏を選択することができたり、複数の経済圏に属することができるようにあります。もちろん、それぞれの経済圏には「破綻のリスク」や「競争」も起こり得ます。また国家のような自分の身体を安心して預けられる経済圏に属しておく必要があるので、これらの複数経済はサブカルチャーのような形で私たちの生活に浸透していくのかもしれません。